〒349-0114 埼玉県蓮田市馬込3-74 電話048-768-0115 神亀酒造 株式会社
蔵紹介
埼玉県蓮田市の住宅街の中にあるトトロの森?神亀酒造です。昭和62年(1987年)には、仕込む酒のすべてを純米酒に転換。戦後初の全量純米蔵に。その時の当主が先代の小川原良征氏。酒販店には厳しく強面な人ですが、根は優しく、とても面倒見の良い人でした。
酒造りには厳しく正面から酒と向き合う先代、通称「亀専務」。この人の造る神亀純米酒は正当で正論の純米酒。「酒は純米、燗なら尚よし」そのもので全ての純米酒の基本となるお酒になっています。利き酒で迷ったら神亀に戻るが私の合言葉。
亀専務、亡き後を引き継ぎ、神亀を守るのが現蔵元の小川原貴夫氏です。亀専務にくらべると優しく人当たりの良い印象ですが、酒造りの思いは亀専務に引けをとりません。「今の神亀は昔と違う」と言われる方もおられますが、造り手が変われば酒も変わるが当たり前。でもお酒の基本は変わっておりません。今の神亀は、仙台の神亀に比べ日本酒初心の人や、お燗が苦手な方にもトライしていただける酒だと言えるでしょう。昔の神亀の首掛けには「このお酒は三十五才以上で、人生の機微がわかる方におすすめします」と書かれていました。今の神亀はこの三十五才が三十才くらいになった感じでしょうか。でも今はやりの新型酵母を使ったちゃらい酒が好みの方には、この酒の旨さは理解できないと思います。
日本酒の基本は純米酒でお燗をして食事と楽しむ。この本道が神亀の純米酒です。
亀専務がお亡くなりなって半年後に東京のホテルで開かれた「小川原良征をしのぶ会」には北は北海道、南は九州まで総勢約200名の酒蔵、焼酎蔵、酒販店、飲食店、ライターの方々が集まりました。会の参加者はいわゆる神亀専務を通じて知り合った神亀学校の生徒であり、その同窓会のような会でした。
そんな偉大な亀専務の跡を追いかける小川原貴夫氏の造る神亀純米酒は、やはり純米酒の王道で正論であることには変わりありません。
注意:神亀はじめ正当な純米酒のお燗の世界に入り込むと、化学調味料やアル添酒などに拒否反応がでますので、外食等で不自由を感じるこがありますのでご注意下さい (^-^;)
2024/09/16